泣いた

耳の聞こえない子猫が路上生活を脱出するまで

ノースカロライナ州で活動するボランティアの「スパークル・キャットレスキュー」はある日、3匹の猫を保護した。

3匹は家族だと思われるが、驚いたことにみんな耳が聞こえないことが判明した。

この記事ではそのうちの1匹、後にキングと名付けられる子猫を特集したい。

外部の音が聞こえない状態で野良猫として生きていくのは非常に危険。さらに子猫は健康状態が芳しくなく、緊急で獣医にケアしてもらった。

スパークル・キャットレスキューのサラ・ケリーさんは当時のことを思い出してこう語る。

「子猫は環境に恵まれなかったものの強い魂で生きていました」

当然ながら外見からは耳が聞こえないことは分からない。見えない障害というものはなかなかやっかいなものだ。

まだ痩せてはいるものの元気に動くようになって安心。とても可愛い顔をしている。

毛並みが真っ白な猫。

すっかり体が綺麗になった子猫は人間を信頼し、愛というものを知ったようだった。獣医の当初の見立てではキングは長くは生きられないということだったが、その予想を覆してどんどん成長していった。

自宅で耳の聞こえない猫を2匹飼っているクリスティーナ・ムーディーさんはキングのことを知り、是非とも我が家に迎え入れたいという思いをもった。きっと同じ問題を抱える猫同士、仲良くやっていけるだろう。

緊張の対面のとき…。

スノウはキングのことをじっと見た後、鼻を近づけてペロペロと舐め始めた。どうやら可愛い新入りとして認めてもらえたようだ。

一方、ボンバは新入りに慣れるまで2日かかった。だが今ではスノウと一緒に毛づくろいを手伝うように。

猫同士の愛情という素晴らしいものを見せてもらった。キングはこれからもっと大きくなるだろう。

出展 http://netgeek.biz/archives/144673