タピオカで・・・
男「ジャーン!」
女「なにそれ? ヤギのフン?」
男「今流行りのタピオカだよ」
女「ああ、女子高生に大人気のやつね!」
男「これでJK釣ろうぜ!」
女「やろうやろう!」
こうして二人は川に出かけた――
川――
ザァァァ…
男「ここらへんで釣るか」
女「うん」
男「……」
女「……」
男「ん」ピクッ
女「かかった?」
男「おう! 絶対釣ってやる!」ググッ…
男「そーっと、そーっと……」
男「今だ!」グイッ
ザバァッ
男「釣れたー!」
女「やったー!」
男「……ん」
幼女JK「ふええ……」ビチビチッ
男「あ、これは幼女JKだ!」
女「かわいいー!」
男「まだ小さいからリリースしなきゃ」チャプンッ
女「えらーい!」
男「気を取り直して……」
女「あ」ピクピクッ
男「きたか?」
女「うん!」
男「よーし、いけっ!」
女「よいしょおっ!」
ザバァッ
JK「タピオカおいし~!」モグモグ
女「釣れたわ!」
男「よくやった!」
JK「早くもっとタピらせて~!」ビチビチッ
男「サイズも大きいし、なかなかイキのいいJKだな」
男「よーし、さっそく家に連れて帰ろう!」
女「うん!」
男「ただいま」
女「さ、ここがあなたの家になるのよ」
JK「イェーイ!」
男「なにか食べるか?」
JK「タピオカ食べた~い」
男「あれだけ食ったのにまだ食うのか!」
女「すぐ用意するわ」
JK「タピオカ最高~!」ガツガツムシャムシャ
男「野菜も取らないと……」
女「お肉もあるわよ」
JK「タピオカだけでいいし!」
男「三食タピオカってすごいな……」
女「まあ、好きにさせておこうよ」
ワイワイ… ガヤガヤ…
『タピオカ大食い大会開催!』
男「へぇ~、町でこんなイベントがあるんだ」
女「出てみれば?」
JK「もち出る~!」
男「優勝は無理だろうが、いいところまでいけるかもしれないな」
JK「頑張る~!」
司会「本日チャレンジするのはこちらの方々です!」
ワァァァァ… パチパチパチパチパチ…
大男「食いまくるぜ!」
マッチョ「オレに大食いで勝てる奴はいねえ!」
デブ「ぶひひひ……ボクが勝つよぉ~」
JK「ヤッホー!」
司会「ではタピオカ大食い勝負スタート!」
ガツガツ…
大男「うおおおおお!」バクバク
マッチョ「いくぜぇ!」モグモグ
デブ「うまいうまい」ムシャムシャ
JK「超オイシー!」パクパク
司会「開始から15分、皆さん目に見えて食べるスピードが落ちてきました……」
大男「う、うぷっ……」
マッチョ「きついぜ……」
デブ「もう食べられないよぉ……」
司会「――おや?」
JK「オイシすぎる~!」バクバクバクバク
司会「まったくスピードが落ちてません! すごい! すごすぎる!」
司会「優勝はJKさん!」
JK「超ウレシー!」
司会「優勝賞品はタピオカ十年分です!」
ドッサリ…
JK「やったー!」
男「あんだけ食ったのにケロッとしてやがる」
女「どういう胃袋してるのかしら」
JK「タピオカは別腹~!」
女「はーい、今日もタピオカよ」
JK「オイシー!」ムシャムシャ
男「あのー」
JK「なに?」
男「知り合いのタピオカジュース屋を助けてくれないか?」
男「ブームだからって開業したんだが、客が来なくて困ってるっていうんだ」
女「ありがちなミスね」
JK「分かった、いいよー!」
JK「……」チューチュー
店主「い、いかがでしょう?」
JK「もっと甘さ控えめにした方がいいかも~」
店主「は、はいっ! ありがとうございます!」
……
ワイワイ… オイシー…
店主「おかげで店は大繁盛だよ!」
JK「でしょ~?」
男「胃袋だけじゃなく舌も高性能だったんだな……」
JK「タピオカじゃんじゃん持ってきて~!」
ガツガツムシャムシャ…
JK「おいし~!」ムクムク…
男「よく食うな~」
女「どんどん大きくなっていくわね」
やがて――
巨大JK「お腹すいた~」
男「でっかくなったなー」
女「ホント……」
巨大JK「えへへ~」
男「身長どのくらいあるんだ?」
巨大JK「ざっと30mくらいだって~」
巨大JK「お腹すいた……」グギュルルル…
巨大JK「タピオカ食べにいこっと」ズシンズシン…
男「静かに歩けよ。揺れるから」
女「ていうかパンツ丸見えなんだけど」
巨大JK「いいっていいって、減るもんじゃなし」
男「まったく近頃の若い女は……」
ザァァァァ…
女「最近雨が続くね」
男「ああ……晴れの日が全然ないや」
巨大JK「タピオカ食べた~い!」
男「雨が止んだら買いに行ってやるから、我慢しなさい」
巨大JK「は~い!」
ドバババババ…
男「……!」
男「大変だ! 川が増水して! 水があふれ出してきた!」
女「このままじゃ町が濁流に呑まれちゃう!」
男「くそっ、どうすればいいんだ!?」
巨大JK「……」
巨大JK「あたしに任せなさーい!」
男「任せなさいって……どうする気だ!?」
巨大JK「ちょっと出かけてくるね~」ズシンズシン…
男「あっ、コラ!」
女「危ないわよ!」
ドババババババ…
男「しかし、一体どうする気なんだろう……」
女「どうしようと、もう町は助からないわ……」
巨大JK「よいしょ、よいしょ」ズシンズシン…
男「あーっ!!!」
女「山を運んできた!?」
巨大JK「えーっと、ここらへんでいいかな……」キョロキョロ
巨大JK「よいしょぉぉぉぉぉ!!!」
ズドォン!!!
男「おおっ、山を堤防代わりにしたのか! これで濁流は防げる!」
女「おかげで町は救われたわ!」
男「ありがとう!」
女「あなたは英雄よ!」
巨大JK「えへへ……」
ワァァァァ…
男「よーし、今日はご褒美にたっぷりタピオカ食べさせてやるぞ!」
巨大JK「やったーっ!」
こうして巨大JKの活躍により町は救われた。
なお、JKが運んだとされる小さな山は現在も川の近くに残っており、
地元の人達からは親しみと感謝を込めて≪タピ丘≫と呼ばれている――
おわり
コメント
40:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/07/01(月) タピ丘wwww
41:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/07/01(月) タピ丘言いたかっただけだろお前w
出典:http://morikinoko.com/archives/52134148.html